予防接種を受ける男の子毎年、寒くなってくるとインフルエンザが流行する時期になります。

インフルエンザにかかると高熱や頭痛などの代表的な症状が多く見られますが、一番怖いのは「インフルエンザ脳症」という病気です。

インフルエンザ脳症は主に1歳から6歳くらいの乳幼児が発症しやすいと言われています。

日本では年間100人から200人ほどの子供がインフルエンザ脳症になっています。

死亡率も約1割といわれていますので、年間10人~20人ほどの子供がインフルエンザ脳症で亡くなっていることになります。

また、症状が治った場合でも全体の25%ほどに後遺症が残ると言われています。

そのような小さなお子さんをお持ちのご両親または祖父母の方が少しでも知識を持ち合わせているだけで、かわいいお子さんやお孫さんがインフルエンザ脳症を発症するリスクを減らせるかもしれません。

そこで今回は、インフルエンザ脳症の原因から予防法などについてご説明しようと思います。

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インフルエンザ脳症の原因とは?

インフルエンザ脳症のは原因は100%解明されていませんが、一般的にはインフルエンザウイルスに感染することで人間の免疫機能が過剰に働くこと、または一部の解熱鎮痛剤などとインフルエンザ脳症との関連性も見られていますので、解熱剤を使用する場合には注意が必要です。

解熱剤の危険性については後述します。

インフルエンザ脳症の症状

インフルエンザ脳症の症状としては「意識障害」「けいれん」「異常言動・行動」があげられます。

なお、インフルエンザ脳症になりやすいのはインフルエンザのA型がほとんどでインフルエンザB型による発症は余り見られていません。

インフルエンザ脳症の症状~①意識障害

意識障害の症状はインフルエンザ脳症の症状の中でももっとも重視しなければならない症状で、インフルエンザにかかった場合に医療従事者の意識レベルの判定により明らかな意識障害があると見られた場合には、受診した医療機関から様々な処置がとれる総合病院などへ移送される処置がとられると思います。

インフルエンザ脳症の症状~②けいれん

インフルエンザに感染すると発熱によりけいれんを起こす場合があります。

一般的には「熱性けいれん」と考えられ、(ア)単純型と(イ)複雑型の2種類に分類されます。

(ア)単純型とは痙攣の持続時間が15分以内で左右対称のもので繰り返して起こらないものをいいます。

(イ)複雑型は単純型に見られない症状(15分を超える。左右対称ではない。繰り返して症状が見られる)をいいます。

いずれにしても一番注意しなければならないのは痙攣後の意識障害ですので、意識障害に陥った場合には医療機関に速やかに搬送したほうがいいでしょう。

インフルエンザ脳症の症状~③異常言動・行動

インフルエンザ脳症の初期症状として異常言動や行動が見られる場合があります。

上記の症状が見られた場合に厚生労働省では(ア)1時間以上連続、または断続的に症状が続くもの(イ)明らかに意識状態が悪いものを総合病院などに移送するようにガイドラインを設けています。

インフルエンザ脳症の予防法はどうすれば良いのでしょうか?

インフルエンザ脳症の予防~インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンを接種することによって重篤な症状や死亡などのリスクを減らすことが期待できます。

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1歳から6歳までの乳幼児の場合のインフルエンザワクチンの効果は発病を予防する割合は2割~3割程度と言われています。

いずれにしてもインフルエンザワクチンを接種することによりインフルエンザにかかったとしても、重症化および死亡率の割合を減らすことが出来るので、予防接種をすることをお薦めします。

インフルエンザ脳症の予防~解熱剤の副作用に注意する

インフルエンザを発症すると高熱の症状が見られます。

一般的には体の免疫反応により体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃するために体温を上げます。

ですから、熱が出たからといって直ぐ熱を下げる必要はないのです。

でも39℃以上の高熱が続く場合には体力が消耗したり、脳に影響が出る場合が考えられるので、そういった場合には解熱剤を用いて体温を下げる必要性が出てくるのです。

しかし、インフルエンザにかかっている場合に一部の解熱剤を使用することにより、インフルエンザ脳症を発症させたり、症状の重症化を招くケースがあることが分かってきました。

【インフルエンザにかかっている場合に服用すると重症化が疑われる解熱剤】

・メフェナム酸(商品名:ポンタールなど)
・ジクロフェナクナトリウム(商品名:ボルタレンなど)
・アスピリン(商品名:バファリンなど)

以上の薬剤はインフルエンザ罹患時には服用しない方が望ましいと思います。

なお、アセトアミノフェン(商品名:アンヒバなど)はインフルエンザの罹患時に使用される代表的なお薬ですので安心して使用できます。

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インフルエンザ脳症に関してのまとめ

厚生労働省の調査によりますと、インフルエンザ脳症が発症する危険性が高いのはインフルエンザの症状が出てから48時間以内がほとんどという結果が出ています。

乳幼児などの小さなお子さんがおられる方はまず予防接種などのインフルエンザの予防に徹して頂きたいと思います。

そしてインフルエンザに感染したと考えられる場合にはいち早く医療機関で診察してもらうことをお薦めします。

繰り返して述べますがインフルエンザ脳症が発症する割合が高いのはインフルエンザの症状が出てから48時間以内です。

そのような疑いがある場合には迷わず速やかに医療機関にお子様を連れて行って下さい。

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