ベッドで休む女性最近、海外に出掛けたわけではないのにデング熱に感染したという報告がありました。

人間が生活していく上で、デング熱をはじめ様々な感染症に感染するリスクが日常的に潜んでいます。

そのような感染症に罹患しないように感染症別ごとに概要及び対策方法を調べてみました。

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インフルエンザ

【概要】
インフルエンザはおもに冬期間から春に見られるインフルエンザウイルスが原因の呼吸器の感染症です。普通の風邪の症状と比較すると強く全身の症状が出やすいのが特徴です。

インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型があり、すさまじい流行でニュースになるのはA型とB型です。

【感染経路】
インフルエンザに感染している人からのくしゃみやせきなどに含まれるウイルスを取り込む(飛沫感染)ことや、手にウイルスが付着したまま鼻や口に接触すること(接触感染)などが原因で感染します。

【潜伏期間および症状】
インフルエンザの潜伏期間は1~7日で頭痛、発熱、せき、筋肉痛、鼻水などの症状が見られます。嘔吐や下痢などの消化器系の症状も見られる時もあります。

また、ぜんそくなどの呼吸器疾患のある方、糖尿病の方及び心疾患のある方、妊娠中の方は重症化しやすいと言われていますので注意が必要です。また二次感染により肺炎などを引き起こす可能性もあります。

【治療と予防】
うがいとマスク着用が大切です。症状を抑える対症療法と抗インフルエンザ薬の組み合わせによる治療になります。二次感染などが発症している場合には抗生剤による治療も行われます。

ノロウイルスによる感染症胃腸炎

【概要】
おもに冬期間に流行します。学校や老人介護施設など集団が多く生活している場所で流行が見られます。

【感染経路】
ノロウイルスは口から侵入して感染(経口感染)します。感染パターンは2つあります。

1つは人間から人間への感染です。2つ目は悪くなった食品などを媒介とした食中毒です。

具体的な感染経路は以下の通りです。

1.ノロウイルスに感染した人の人の嘔吐物や便などに触れた手などからノロウイルスが口に入った場合。2.嘔吐物や便が放置され、それが乾燥して細かいちりになり、それが舞い上がり口の中に入った場合。

3.感染した人が触ったものを食べた場合。

4.ノロウイルスを取り込んでいる貝などを加熱不十分のまま摂取した場合。

【潜伏期間および症状】
潜伏期間は1,2日で嘔吐、下痢、悪心、発熱、腹痛などがみられます。症状も潜伏期間と同様1,2日と短期間で収まります。治療は対処療法が行われます。

【予防】
しっかりと手を洗うことが何より大切です。特にトイレの後や調理前などは薬用石鹸でよく手を洗いましょう。

デング熱

【概要】
デングウイルスによる感染症です。治療方法及びワクチンなどはありません。

熱や体の痛みなど比較的軽い症状が1週間ほど続きます。重症化する人はほとんどいません。

【感染経路】
デングウイルスを保持した蚊(ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ)に刺されることにより感染します。蚊から人への感染のみで、人から人への感染はありません。

【潜伏期間と症状】
潜伏期間は一般的には3~7日(2~15日)と言われています。症状は発熱、筋肉痛、発疹(白く抜ける紅班や細かい出血斑など)、眼の奥の痛みなどですが、ほぼ一週間ほどで治癒します。

しかし、ごくまれに発熱から2~7日後出血などが見られる重篤な症状が出る場合もあります。

日本脳炎

【概要】
日本脳炎ウイルスによる感染症です。デング熱の場合と異なりワクチンがあって、3歳の時に2回、その後1年ほどの間隔を空けて4歳の時に1回、合計で3回の接種を行う一期接種と9~12歳の期間に1回の接種をおこなう二期接種が奨められています。発症した場合には対処療法で治療します。

【感染経路】
日本脳炎ウイルスに感染している豚、馬や鳥類などの血を吸った蚊(コガタアカイエカ)が人を吸血することで感染します。人から人の感染はありません。

【潜伏期間と症状】
潜伏期間はは6~16日です。症状としては38℃以上の高熱、悪心、頭痛、めまい、嘔吐などで、小さいお子さんでは下痢や腹痛がみられます。

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その後、痙攣や意識障害などが起こります。乳幼児や高齢者は後遺症が残りやすく、発病した時の致命率は20~40%ほどと言われていますが、日本脳炎ウイルスに感染しても発病するのは感染者の0.1%から1%程度と言われています。

ほとんどの方は症状が発症せずに経過します。

【予防】
1.基本中の基本ですが、蚊に刺されないようにするのが一番です。
長袖の服を着用したり、防虫スプレーなどで蚊に刺されるのを防ぎます。素足でのサンダル履きも避けるようにします。

2.建物の内部に蚊が侵入しないように、網戸などで蚊の侵入を防ぐようにします。

3.蚊が繁殖しないように家の周りの水が溜まりやすい場所などの発生源を作らないようにします。

風疹

【概要】
風疹ウイルスによる感染症です。麻疹(はしか)ほど感染力は強くありませんが集団で感染する事例も起こっていますので注意が必要です。

ワクチンはありますが、発症した場合には対処療法が行われます。

【感染経路】
飛沫感染が主な感染経路ですが接触感染もみられます。風疹の感染で注意しなければならないのは、妊娠初期の妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると子供が先天性風疹症候群を発症する可能性があるので出産予定や妊娠の計画をしている方は注意が必要です。

【潜伏期間と症状】
潜伏期間は2~3週間(平均日数は16~18日)。その後発熱や淡紅色の発疹やリンパ節腫脹が出現します。まれに関節炎や急性脳炎などの合併症を引き起こすこともあります。

しかし、ウイルスに感染しても症状が出ないまま免疫が出来る人が15~30%ほどいると言われています。一度感染して治療すると大部分の人は終生免疫を得ることが出来ます。

【予防】
一番の予防はワクチンを接種することです。定期予防接種の対象となる一期(生後12~24ヶ月未満)、二期(5歳以上7歳未満で小学校入学前1年間の人)は予防接種を受けることをお薦めします。定期接種では麻疹、風疹の混合ワクチン(MRワクチン)として接種します。

麻疹(はしか)

【概要】
麻疹ウイルスを原因とする感染症です。ワクチンは有りますが治療は対処療法で行われます。

【感染経路】
空気感染というところが厄介です。勿論、飛沫感染や接触感染でも当然、感染します。感染力は強力で感染した人の9割以上が発症します。

【潜伏期間と症状】
潜伏期間は10~12日間。症状は高熱および風邪と似かよった症状が2~4日続いてその後39℃以上の高熱と発疹の症状が見られます。

他に鼻水、せき、目の充血などの症状も見られます。さらに、脳炎や肺炎などの重篤な合併症が見られる場合もあります。合併症が無い場合は、一週間から10日ほどで回復します。

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感染症に関してのまとめ

数種類の感染症の概要と予防方法などをご紹介してきましたが、感染症は予防が一番大切になります。感染してしまうとそれなりのリスクを受けることになります。
ですから、感染を絶えず予見しながら生活していくことが何より大切になります。

「自分は多分感染しない」という考えではなく「感染したらリスクが大きい」と考え、日常的に感染しないような生活をして頂きたいと思います。

各症状の【感染経路】という項目を熟視して頂くことで、少しでも感染を防いで頂けたらと思います。

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