頭を抱える男性

慢性硬膜下血腫の原因になった出来事

私が慢性硬膜下血腫になったのは44歳の時でした。

当日は近所の飲み会があり夜遅くまでお酒を飲んでいました。

帰宅して寝ようとして二階の寝室に行こうとした私がふらついていたのを心配して妻が二階まで後ろから付いてきてくれていました。

ようやく二階へ辿り着いたときに私が不意につまづいて倒れそうになったのを妻が私の背後から倒れないように引っ張ってくれたのですが、その勢いで後頭部を壁にぶつけてしまったのです。

その時は軽い痛みを感じた程度でしたので別に気にせずそのまま寝込みました。その日は3月25日でした。(日記を書いているので正確な日付が分かります)

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慢性硬膜下血腫の症状

翌日目が冷めてから頭部に違和感を感じました。頭の内部に鉛球が入っているような感じで、頭を振るとそれがゴロゴロと動くような感覚を感じました。

前日に飲み過ぎたために二日酔いが原因と思っていました。しかし、数日が過ぎてもその感覚が治ることが無かったのです。

痛みや不快感を感じることはありませんでしたので、普通の生活をしばらく送っていました。

ところが5月10日くらいから頭痛がするようになったのです。

痛みが結構強くなってきたのが5月13日の土曜日の夜だったと思います。しかし週末の夜でしたので月曜日になるまで待つことにしました。

5月15日の月曜日の朝一番で最寄りの脳神経外科へ行きました。

CTスキャンを撮影した後に診察室で医師が笑顔で私に言った言葉は「脳内で出血していますね」という言葉でした。

慢性硬膜下血腫という診断名で早速入院手続きが必要だということを矢継ぎ早に説明されましたが、私の頭はショックで真っ白になったことを憶えています。

早速当日に病院を紹介されて病院に妻とともに入院の準備を整えて出掛けたのです。

そこで再度診察して貰いました。私の担当になった医師はおそらく30歳代後半の若い医師でした。

その医師が「あなたが私の兄だとしたら、むやみに手術はしたくない。慢性硬膜下血腫は自然と治癒するケースもあるのでしばらく様子を見てみましょう」と言うのです。

そこで医師の言うとおりに入院せずに普段の生活をしながら慢性硬膜下血腫が自然に治るのを待つことにしたのです。その際、飲酒などアルコールは飲んではいけないと注意されました。

それからというもの頭痛がひどくて会社を休む日も多くなり、歩く時も真っすぐ歩けない歩行障害になりました。ふらつきが酷くて本当に大変でした。

それよりも大変だったのは車の運転です。危険だと思いブレーキを踏もうとしても行動に移すのが遅れてしまうのです。ですから、通常の車間距離の2倍ほど車間を空けて運転していました。今考えてみると非常に危険だったと思います。

そして5月29日に受診した時に、担当医が休みでかわりに診察した50歳代の医師が「どうして手術しないんだ!早く手術するべきだ」ということで急遽、午後3:30分より手術することになりました。

慢性硬膜下血腫の手術当日から退院まで

当日のことは今でもよく憶えています。

ネットで調べると頭の髪の毛を剃らないでも手術してくれる病院もあるようですが、私が入院した病院は頭を丸坊主にしなければならず、浴槽に裸で座らせられて看護師さんからバリカンで丸坊主にされました。

その時は何か惨めな気持ちになった事を憶えています。

そして時間になるまで待ってから移動ベッドに横になり手術室に向かいました。

手術室に入る前に小学校の私の子供が涙していました。

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手術室ではこれから麻酔を注射します。といわれ「スーっと」気持ち良く眠りに落とされました。

気がついたら一般病室でした。食事の時間のためか周囲からは食事を摂る音が聞こえてきました。夕食のメニューは麺類だったのでしょうか?

美味しそうに麺をすするズルズルとした音が聞こえてきました。私は手術直後でしたがお腹が空いていたので強烈に「食べたい!」と思いました。

それから数時間ほどした夜の23:00くらいでしょうか?手術での頭の切り口が非常に痛み出したので思わずナースコールを押して鎮痛剤の座薬を入れてもらいました。そうしたら痛みが収まりようやく眠ることが出来ました。

翌日は朝食をとってから診察してもらった際に、頭の手術の傷口部分をホッチキスされた時は非常に痛みを感じました。本当にいきなりでしたので、前もって説明でもしてくれたらな・・・と思いました。

入院してから退院するまで私の隣のベッドのおじいさんがスゴイいびきをかくので、看護師さんに睡眠導入剤を貰って眠っていました。

それと私はお酒が大好きで毎晩晩酌をするのですが、慢性硬膜下血腫のひとつの原因は飲酒とも言われていますので入院中はお酒が飲めなかったのがかなり辛かったです。

毎朝5:30分過ぎに目が覚めて売店の自動販売機で新聞を購入して見るのが日課でした。

あとは病院に古本を無料で借りれる所がありましたので時間つぶしには大分助かりました。

結局、入院してから10日目の6月7日に退院することが出来ました。

退院当日は担当医の話を聞いてから退院しなければならなかったのですが、担当医が忙しかったために、看護師さんから簡単に説明を聞いて退院しました。

10日間入院して病院からの請求金額は143,000円ほどでした。(ちなみに私が加入している保険からは75,000円ほどしか貰えませんでした)これを契機に新しい保険に加入しました。

病院から出たのは午前11:00頃でした。10日間も病院で入院していたので外に出て少し歩くだけでも疲れるような状態でした。

ちなみに退院したその日は妻も仕事が休みだったので、一緒にお昼に手打ちそば店へおそばを食べに行きました。病院以外の食事は久しぶりだったのでとても美味しく感じました。

それから定期的にCT検査をおこない、再発がないことを確認して無事現在に至ります。

慢性硬膜下血腫を体験して

担当医の話によると、慢性硬膜下血腫は飲酒の習慣がある人がなりやすい病気だと言っていました。

それと血液がサラサラしている人もちょっとした外部からの刺激で発症しやすいので注意が必要とのことです。

私が加入している保険はけが専門の保険もありましたので、医師に慢性硬膜下血腫は病気なのか?それともケガなのか?質問したところ医師から「それは良い質問ですね」と言われました。

どういう事かといいますと、頭をぶつけたりしての外部からの物理的刺激が原因の場合はケガであり、その他原因不明で発症した場合は病気という判断になるのだそうです。

いずれにしても慢性硬膜下血腫は髪の毛を丸坊主にしなければならないし、退院まで10日間もかかる大変なケガ(病気)でした。

ちなみに丸坊主にした髪が元通りになるまで丸々3ヶ月かかりました。その間は仕事中も野球帽をかぶって仕事をしていました。

慢性硬膜下血腫は再発も10%ほどあるようだし、それが契機となり認知症になる方もいると聞いています。

幸運にも私の場合再発はしませんでしたが、再発した場合はお酒も断つ必要もあるかもしれません。

最後に私が思うに、万が一慢性硬膜下血腫になってしまった場合は一日も早く手術をしたほうが良いと思いました。

ふらついて歩行障害もありましたし、何より車の運転が極めて危険になります。

ですから早めに入院して手術するのが一番いい選択肢だと思います。

もし、あなたが頭部に違和感があり、歩行障害などの症状がみられたら一日も早く脳神経外科へ受診することをお薦め致します。

慢性硬膜下血腫の体験者の一人の実体験の話でした。

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