春のお彼岸、秋のお彼岸、もしくは彼岸の入りなどといった季節の慣わしがありますが、皆さんはその意味をご存知でしょうか?
どうでもいいと思っている方もいるかも知れませんが、ちょっとした知識が有るだけでお彼岸という時期をより味わって過ごすことができると思うのです。
お彼岸とはどういうことなのか今ひとつ分からないという方はぜひ御覧ください。
彼岸の入りっていつですか?
彼岸の入りを説明する前にまず、お彼岸とは何なのかを説明します。
お彼岸とは春分の日、秋分の日を中日として、それに前後3日間を加えた7日間のことを言います。
一般的には春分の日は3月20日前後、秋分の日は9月23日前後の日付になります。
なぜ、はっきりした日付ではないのかと言いますと、前年に出される官報に翌年の春分の日と秋分の日が告示されるからです。
ですから、官報が出るまで予測は出来てもはっきりとした日付は分からないのです。
ちなみに、前述した説明を当てはめますとお彼岸は春分の日を中日として前後に3日づつ日数を加えた合計7日間になるわけですから、春分の日が3月20日ならば、20日が中日となり、前後に3日間を加えると17日から23日までが春の彼岸ということになります。
なおこの場合、開始日の17日を彼岸の入りと呼びます。そして、最終の23日を彼岸の明けと言います。この場合24日を彼岸の明けと勘違いする人が多いようです。
彼岸の入りのお墓参りはいつ行けばいいの?
彼岸の入りから彼岸の明けまでの間でしたらお墓参りはいつでもいいようです。
しかし、世間体を気になされる方も多いようで、周囲のお墓にお参りに来た人から自分の家のお墓が手入れが行き届いていないと思われるのがちょっと・・・。という理由などで彼岸の入りにお墓参りに行かれる方が多いようです。
ちなみに時間帯ですがお寺などは午後4:00を過ぎると陰の気が入ってくるので避けた方が良いといった風水による考えもあります。
彼岸の入りにおはぎをお供えするのはなぜ?
春のお彼岸の時には春の花である牡丹にみたて、秋のお彼岸の時には萩の花にみたてて墓前や仏壇の前にお供えするようになったのです。
なお、ぼたもちとおはぎは全く同じものですが、春のお彼岸の時は牡丹(ぼたん)の花に見立てることから「ぼたもち」と呼ばれるようになり、秋のお彼岸のときには萩の花に見立てたことから「おはぎ」と呼ばれるようになりました。
ですから、おなじものであっても季節により呼び名が異なる地域もあるようですが、年間を通して「おはぎ」と呼ぶ地域が圧倒的に多いようです。
まとめ
私自身も今回の記事を書くまでは彼岸の入りや春分の日の決め方などは全くわかりませんでした。
今までは毎年同じ日が春分の日や秋分の日だと思っていたのが実際は異なっていたりして・・・。
でも、知っているのと知らないとでは違うもので、ぼたもちとおはぎの違いが分かっただけでも実際にお供えするときなどもちょっと違う思い入れでお参りができるのではないでしょうか?