花粉症の症状といえば目の充血やかゆみ、そして、鼻水や鼻づまりといった症状を思い浮かべるかもしれませんが花粉症の症状はそれだけではありません。
意外と知られていないのですが花粉症による咳の症状で苦しんでおられる人は少なくないのです。
ですから、周囲の人に風邪と勘違いされる場合も多々あるようです。
しかし、花粉症の咳の場合には深夜から明け方にかけて激しい咳を伴う場合が多いようです。
それが続くことにより症状を悪化させてしまう人もいると聞きます。
症状を少しでも悪化させずに楽に過ごせるように実際に実践してみる価値がある情報などを紹介させていただきます。
花粉症の咳の原因
花粉症の咳の原因はスギやヒノキなどの花粉が原因です。
花粉が眼や鼻から体内に侵入するとリンパ球が花粉を体にとって異物と認識することによりリンパ球がIgE抗体というものを作り出します。
作られたIgE抗体はマスト細胞(肥満細胞)の受容体の部分に結合して花粉を待ち受けるようになります。
そこへ花粉が侵入してきてIgE抗体がそれに反応することによりマスト細胞(肥満細胞)が活性化してヒスタミン等が体内に放出され目のかゆみやくしゃみ、鼻水そして咳という症状が起こるのです。
これは体が花粉などの異物を体外へ放出しようとする免疫反応なのです。症状は人それぞれですが多く見受けられるのが目のかゆみとくしゃみ鼻水のようです。
花粉症の咳の予防及び対策
非常にシンプルですが実行してみて効果がみられたという方法を2つご紹介します。
花粉症の咳の症状に対して自分でできる対策法として意外と有効なのが一日に10回以上何度もしつこいくらいにうがいをするという方法があります。
これは意外とバカに出来ない方法で、ある掲示板で紹介されていたのを実践なされて楽になったという方が結構いらっしゃいました。
なお、うがいをするときは「ガラガラ」と音を出しながらのうがいが効果的のようです。
また、咳をする時には抑えめに咳をするということも効果があります。
アレルギーの方は粘膜なども非常に敏感なので強く咳をすることで更に粘膜などに刺激を与えてしまって結局咳を悪化させてしまうのです。
ですから、咳の出はじめにはこのことを意識して出来る限り抑えめに咳をするようにしましょう。
また、一般薬で効果が見られない方は漢方薬の小青竜湯や葛根湯などで症状の改善が見られるケースがあるので選択肢の一つとして覚えておきましょう。
もうひとつのおすすめの方法としてははちみつを舐めることです。はちみつは抗菌作用があると同時に喉の湿度を適切に保湿する力もあるのです。
このようなはちみつの力によりはちみつを舐めることで、あれほど悩まされていた咳が大幅に改善したという人も多いのです。
花粉症の咳?もしかしたら咳喘息かも?
花粉症が原因で咳が止まらないと思っている方の中には咳喘息という病気になっている場合があります。
咳喘息は花粉症などのアレルギーのある人に多いと言われています。
咳喘息の症状は一カ月以上にわたり空咳が続くといわれています。
風邪の症状の発熱や痰などの症状はほとんど見られません。
深夜から朝方にかけて激しい咳の症状が出やすく、のどに違和感などを感じる場合もあります。
咳喘息を放置しておくと喘息になるとも言われていますので、咳喘息の症状がみられると思ったら早めに呼吸器科に受診することをお薦めします。
まとめ
花粉症が原因の咳の症状は基本的には耳鼻咽喉科などで診てもらうのがおすすめです。
しかし、咳の症状がひどい場合には呼吸器科で診てもらうのが良いかもしれません。
今回は花粉症の咳の症状でも比較的軽い症状の方のために役に立てる情報ということで記載してみました。
症状が軽いうちに治療するのが一番いいと思いますので、お医者さんい通院することを前提としてご覧になって頂ければと思います。