皆さんは食べたことがあるでしょうか?東北の山形県発祥の「冷やしラーメン」。
山形県は過去に最高気温40.8℃を観測していて、夏は特に暑くなる地域なのです。
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そこで、生まれたのが冷やしラーメン。
今回は、業務用でも家庭用でも簡単に冷やしラーメンを作る方法をご紹介します。
冷やしラーメンの山形流レシピの作り方
冷やしラーメンを食べた方の感想で、「よくスープが白く固まらない」と感心しておられる方が多いようですが、タネを明かせば簡単なので、誰でも作れます。
また、スーパーで売っているラーメンスープでも、一手間加えることで冷やしラーメン用にすることも出来ます。
それでは、最初に、普通のラーメン店で冷やしラーメンを作る方法をご紹介しようと思います。
冷やしラーメンの山形流レシピ~業務用の作り方
冷やしラーメンのスープを作る場合(山形流)ではどのように作るのかといいますと、至って簡単です。
いつもの完成したラーメンスープを、一旦、寸胴のまま冷蔵庫などに入れて冷やすのです。
そうしますと、スープの表面に白く脂が浮いて固まりますので、後はそれをきめの細かい
ものですくい取るのです。そして最後に氷を3~4個を入れて、ごま油(山形流)を加えれば完成なのです。
麺は茹でた後、流水でよく洗ってぬめりを取った後、水分をよく切ってから器に入れます。
ちなみに、山形の有名店では具材に牛のチャーシュー、茹でたもやし、きゅうり、のり、かまぼこ、メンマなどをトッピングしています。
また、お店によってはスープにかつお節を加えたり、親鳥を加えているお店もあります。
ところで、私が思うに、冷やしラーメンには豚肉のチャーシューが向いていると思うのです。(勿論、個人的な意見です^^;)
理由は、脂肪の種類により融解点の違いがあるからです。つまり、脂肪の融解点とは脂肪が溶ける温度のことです。
融解点は牛の脂は40~56℃、豚の脂は28~48℃とされていますので、牛より豚の脂が口の中で溶けやすいということになります。
このことから、特に冷たくして食べる冷やしラーメンのトッピングには、牛のチャーシューより一般的な豚のチャーシューの方が、冷やしラーメンに向いていると考えられます。
(一応参考までに^^;)
冷やしラーメンの山形流レシピ~一般家庭での作り方
御家庭でも山形流の冷やしラーメンを作ることは比較的簡単です。
スーパーで売られている一袋2~3人前が入りの醤油ラーメンを使用した方法を紹介します。
適量の水に食べるラーメン分の袋スープ(または中華スープの素などでも構いません)を入れます。
調味油などは仕上げに入れるので、この時点では入れません。
ここで、一旦火にかけます。沸騰する寸前で火を止めて、常温程度までに冷まします。
常温程度までにスープが冷めたら、冷蔵庫に入れて冷やします。
冷えた状態になると、スープ表面に白く脂が浮かびますので、それをすくい取ります。
氷を入れて、醤油(味が薄いと感じた時)やゴマ油を入れます。後は、良く水で洗った麺を入れて、きゅうり、茹でたもやし、かまぼこ、メンマ、チャーシューを添えれば完成です。
ところで、袋スープを最初から水に混ぜちゃえば簡単だと思われた方もいるかもしれませんが、脂と水分が分離してあまり美味しくありません。
このように、普通のラーメン用のスープでも、一手間加えることで、冷やしラーメンが簡単に作れますので、是非、試してみてください。
鰹と鶏のうまみが凝縮まろやか醤油味コクがあるのにあっさり。山形発祥「冷やしラーメンスープ…
最後に
最近では、紹介したレシピによらなくとも、冷やしラーメンがスーパーのラーメンコーナーに陳列されたりしています。
実際に購入して食べてみても、山形の有名店の味に引けをとらない味に仕上がっているようです。
最近では本場山形の冷やしラーメン用のスープが販売されているので、冷やしラーメンが好きな方は一度試してみては如何でしょうか?