冷汁とは日本全国の各地で食べられている料理です。
その中でも「山形県」「埼玉県」「宮崎県」などが特に有名です。今回は、それぞれの県の冷汁の中から人気の高いレシピをご紹介させて頂こうと思います。
冷汁の山形のレシピの簡単な作り方
元々は米沢藩に伝わる料理とされ、夏の暑い時期に山形県民に愛されている郷土食です。
今回ご紹介する3つの冷汁の中では、一番あっさりしているのではないでしょうか?
【材料5人前】
・菊(もってのほか):適量・舞茸やしめじ:適量・ほうれん草:適量・人参:適量
・干ししいたけ15g・干し貝柱:15g・凍みこんにゃく:2枚・だし汁:300cc
・しょうゆ:10cc・みりん:50cc・酢:少々
【作り方】
①干ししいたけと干し貝柱を別々に50mlほどの水で戻してから鍋に入れてから火にかけます。軽く沸騰したら火を止めます。
②凍みこんにゃくは別の鍋で一度ゆでた後、水でもみ洗いしておきます。
③①の干ししいたけと干し貝柱を取り出して、干貝柱は軽くほぐし、干ししいたけは細切りにします。凍みこんにゃくも細切りにします。
④だし汁にしいたけと貝柱と凍みこんにゃくと①の戻し汁を入れて一度沸騰させてアクを取ります。これに、しょうゆとみりんを加え味を整えたら冷ましておきます。
⑤鍋にたっぷりと水を入れてほうれん草、にんじん、きのこ、菊などを茹でます。茹で終えたら、ざるに取り、水をかけて冷まします。菊(もってのほか)は酢を少量入れた熱湯で軽く湯がいてザルにあげます。その後、水に軽く浸した後、水気をとっておきます。
⑥茹で終えた野菜やきのこの水分を良くとってから、食べやすい大きさに切ります。最後に、だし汁と野菜と菊を混ぜ合わせれば完成です。
冷汁の埼玉のレシピの簡単な作り方
埼玉の冷汁の特徴は、それ自体を食べるというよりも、そうめんやうどんなどのつけ汁として食されるということです。
作り方も至って簡単です。普通のめんつゆだけじゃ飽きてしまう夏の時期、たまには変化球で埼玉の冷汁で麺を食べるのも良いのではないでしょうか?
【材料5人分】
・炒った白ごま:20g・味噌:適量・かつお節又はさば節など・きゅうり1本・大葉・みょうが:適量
【作り方】
①まず、最初に出汁を作っておきます。かつを節やさば節などお好みで出汁をとり、常温まで冷めたら冷蔵庫などで冷やしておきます。
②炒った白ごまをすり鉢で擦ります(適量)。擦り方にもいろいろと各人により好みがあります。(浅く擦った方が好きな人や、徹底的に擦り潰したものが好きな人など)
③そこに味噌を適量加えて擦っていきます。
④丸く薄くスライスしたきゅうりを入れて更に擦ります。(きゅうりの形が残らないように擦る人と、きゅうりの形状を残した感じで擦る人とに分かれます。ここも、お好みで・・・)
⑤冷たく冷やしておいた出汁を少しずつ入れて味噌を溶かしていきます。最後に味を確認して、お好みで薬味(大葉やみょうが等)を入れたら完成です。ここに、そうめんやうどんなどを入れてつけ汁として食べます。
冷汁の宮崎のレシピの簡単な作り方
焼いた鯵やイワシなどの魚をほぐして焼き味噌を伸ばした汁に、きゅりや豆腐や大葉などを入れて、ご飯の上に乗せて食べる宮崎の夏の郷土料理です。
山形、埼玉、宮崎の中で、唯一、ご飯に載せて食べるスタイルの冷汁です。
【材料5人前】
・味噌:適量・鯵(アジ):1匹・ピーナッツ:50g・絹豆腐:1丁・白ごま:20g・きゅうり:1本・ねぎ:適量・大葉・みょうが
【作り方】
①すり鉢でゴマとピーナッツをすります。
②鯵を素焼きしたものを身をほぐしてすり鉢に加えます。
③そこに味噌を加えてよく擦り込みます。
④擦り込んだ味噌をすり鉢に均等に擦り付けて、すり鉢を逆さまにしても具材が落ちないようにします。
⑤すり鉢を逆さまにして、コンロなどで軽く焼き目を付けます。
⑥軽く焼き目が付いたら、少しずつ水を足しながら伸ばしていきます。途中で味見をしながら、薄くならないように注意しましょう。具材が加わりますので、若干濃い目に仕上げると良いと思います。
⑦最後に潰した豆腐や大葉を入れて、冷蔵庫に入れて冷やします。(時間がない場合にはちょっと味を濃い目にしておき、氷を入れて冷やします)
⑧熱いご飯にタップリと冷汁をかけて頂きます♪
最後に
今回ご紹介した冷汁は3つでしたが、日本全国にはまだまだご当地の冷汁がたくさんあります。
暑い時期になると夏バテで食欲不振になる方もいるでしょうが、冷汁なら食べれるといった人も多いと思います。
冷汁のレシピを数種類マスターして、夏の食生活に生かして頂ければと思います。