今回はきゅうりを漬物にする際の塩の割合と基本的なレシピの紹介や、塩昆布を使用して簡単に作る方法、そして、保存期間はどれくらいなのか?などについて紹介しようと思います。
きゅうりの漬物の塩の割合と基本的な付け方
一般的に漬物を漬ける時の塩分量というのは、漬ける具材の重量の一定の割合とされています。
ただし、本漬けと浅漬けとでは、熟成期間の違いがあるので、塩分量は異なります。
本漬けとは、冬の時期に白菜や大根などを大きめの樽に漬け込んで、1週間から数ヶ月かけて作る漬物です。
浅漬けは皆さんも御存知の通り、一旦、野菜を食べやすい大きさに切った後漬け込み、数時間から1日ほどでお漬物が完成する漬け方です。
本漬けの場合の塩分量は、漬ける材料の重さの3%が目安です。
それに対して、浅漬けの場合は、2.2%~2.5%ほどの塩分が塩加減が丁度良く感じます。
塩分量が違う理由は、本漬けの場合大根は1本のまま漬けたり、白菜は1/4カット単位で漬け込むのに対して、刻んでから漬ける浅漬けとは漬かり具合が遅くなるので、その分、塩分量が多いというわけです。
ところで、漬物を漬ける時の何よりのコツは、塩分量を正確に量ることです。
目分量で塩を入れてしまうと、薄すぎたり、辛かったりしますので、必ず材料の重さをデジタルスケール等で量ってから塩分量を計算して漬けるようにしましょう。
それでは、きゅうりを使った、基本的な漬物をご紹介します。
きゅうりの漬物の塩だけの基本的な付け方
【材料】
・きゅうり:3本(305gの場合)
・塩:305g✕2.5%=7.625g≒7g(小数点以下を切り捨てしていますが、それ以下の塩分量2~2.3%なら切り上げて丁度いいかもしれません。)
【作り方】
①きゅうりを水で洗い、両端を切り取ります。そして、厚さ3~4mmほどに斜め切りします。
②きゅうりを大きめのボウルなどの容器に入れたら、塩を入れて軽くかき混ぜて、きゅうりに塩を馴染ませます。
③漬物器(上につまみが付いているグルグル回すものや、重石を置くタイプのものなど)に入れて、半日ほどすれば完成です。
漬物器が無い場合には、ボウル内で塩と混ぜる時に、やや強めにきゅうりを揉む感じにして、その後、ビニール袋などに入れて、しっかりと空気を抜いてから口を縛り、冷蔵庫で保存すれば半日から一日ほどで食べ頃です。
なお、私の場合、上記のレシピに漬物用昆布(昆布を小さく切り刻んだもの)としその実の塩漬けと赤とうがらしを刻んだものを少々入れて漬けます。
昆布の旨味としその実の香ばしさと赤とうがらしのピリッとした味がマッチしているので、わが家の定番になっています。
なお、この場合、しその実に塩分が含まれているので、塩は6g程度に抑えます。
きゅうりの漬物を塩昆布で簡単に作る方法
塩昆布を使えば、お手軽にきゅうりの漬物を作ることが出来ます。
【材料】
・きゅうり:3本
・塩昆布:10g
・塩:少々
・しょうが:少々
・青しそ:3~4枚
・みょうが:1個
【作り方】
①きれいに洗ったきゅうりを厚さ3~4mmほどに斜め切りします。切ったきゅうりに軽く塩を振って、混ぜ合わせます。
②15分ほど放置して、きゅうり全体がしんなりしたらきゅうりを軽く搾り、水気を取ります。
③青しそとみょうがとしょうがを細切りにしたものと、きゅうりと塩昆布を袋に入れて軽く揉んだ後、空気を抜いて栓をして冷蔵庫で1時間~半日ほどで完成です。時間が経つほど、昆布が柔らかくなり、旨味が増します。
きゅうりの漬物の保存期間はどれくらい?
きゅうりだけに限らず、漬物を冷蔵庫で保存する場合は、パーシャル室(冷蔵庫の中でも半冷凍に近い状態で保存できるスペース)などで保存すれば、3~4週間保存できます。
一般の冷蔵庫内でしたら、1~2週間、野菜室なら1週間が限度でしょう。
【関連記事】
・きゅうりの保存に適した漬物レシピ~きゅうちゃん漬け風の作り方
最後に
スーパーマーケットで浅漬けの素などが販売されていますが、私が試してみて感じたのは、塩や漬物用昆布などで自分で漬物を作ったほうが格段に美味しいということでした。
浅漬けの素そのものが数百円しますし、味も自分で作ったほうが飽きが来ません。
今まで、あまり漬物を漬けたことが無い方は、きゅうりの漬物を手始めに本格的に漬物を始めてみてはいかがでしょうか?