ジェネリック医薬品は品質的に問題はないのか?安全性や効き目は先発医薬品と同じなのか?添加物も先発医薬品と同じなのか?どれくらい安くなるのか?などについて記してみました。
ジェネリック医薬品の安全性や効き目は?
ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ有効成分を使用していますし、厚生労働省の審査を受けた上で製造しているので、基本的には先発医薬品と同様な効果を期待することが出来ます。
先発医薬品同様の安全性及びお薬の効果などもチェックされているので、後発医薬品ということで、心配する必要は殆ど無いと言って良いでしょう。
ただし、お薬を先発医薬品からジェネリック医薬品に変更する場合、薬剤師に説明を求めて頂きたいことがひとつあるのです。それは、医薬品添加物に関してです。
ジェネリック医薬品に変える場合は添加物の説明を受けよう
ジェネリック医薬品の有効成分は先発医薬品と同じものが使用されています。しかし、お薬に含まれているのは、有効成分だけではありません。
お薬には、品質の安定化を図るなどの目的で、添加物が配合されているのです。
先発医薬品からジェネリック医薬品に変えた場合、アレルギー症状が見られた場合には、お薬に含まれている添加物が原因の場合があるのです。
ですから、お薬をジェネリック医薬品に変更する場合には、薬剤師に添加物に関しての説明をして貰うことをお薦めします。
ジェネリック医薬品でどれくらい安くなるの?
ところで、先発医薬品からジェネリック医薬品に変えた場合、薬剤費がどのくらい安くなるのか具体例を挙げて紹介したいと思います。
ある血圧降下剤の場合、先発医薬品の1錠の薬価は57.50円でジェネリック医薬品の1錠の薬価が37.60円です。
一日一回の服用のお薬ですから、先発医薬品の場合の30日分の薬剤費は
先発医薬品の場合⇒57.50円✕30=1,725円✕0.30=517.50円(3割負担の実質支払額)
ジェネリック医薬品の場合⇒37.60円✕30=1,128円✕0.30=338.40円(3割負担の実質支払額)
つまり、患者が実質的に支払う金額は30日で517.50-338.40=179.10円となります。
1年(365日)ですと約2,179円の節約になります。
金額的に少ないように思われるかもしれませんが、高齢者などは一度に処方されるお薬の種類が数種類ある場合が多いので、年間の差額は結構な金額になるのです。
まとめ
ジェネリック医薬品は昔「ゾロ」と呼ばれて、品質的に信頼されていない時期もあったようです。
しかし、昨今の国の政策や、ジェネリック医薬品メーカーのレベルアップにより、お薬の味を変えたり、溶け方に工夫をこらしたりと、高品質なジェネリック医薬品が次々と作られるようになってきました。
薬価が安く、患者の負担する金額も少なくて済みます。私もジェネリック医薬品を処方してもらっていますが、効果や副作用に関しても問題ありません。
まだ、ジェネリック医薬品を処方して貰ったことのない方は、一度、試してみては如何でしょうか?合わなければ、もとのお薬に戻して貰えば良いわけですから。