わらびを買っても、そのままではアクが強くてとても食べることは出来ません。そこで、定番の重曹でアク抜きする方法をはじめ、小麦粉や米のとぎ汁を使ってアク抜きする方法をご紹介しようと思います。
わらびのあく抜きを重曹で行う方法
それでは一般的に行われている重曹を使ったわらびのあく抜きの方法からご紹介しようと思います。
重曹を使ったわらびのあく抜き方法
ちなみに「炭酸水素ナトリウム」は重曹の別名であり、全く同じものです。100均やスーパーマーケットなどで販売されています。
【用意するもの】
・わらび(できるだけ新鮮なもの)
・重曹(炭酸水素ナトリウム)
・大きめの鍋
【あく抜き方法】
①わらびの先端と根本の余分な箇所を包丁で切り落としてから軽く水洗いします。
②鍋にたっぷりと水を入れて火にかけます。
③沸騰したら小さじ1杯の重曹を入れます。(わらびの量に関係なく、重曹は小さじ1杯のみで大丈夫です。これ以上重曹を入れ過ぎると、わらびがとろとろと柔らかくなりすぎてしまいますので注意が必要です)
④お湯が沸騰したら火を止めます。鍋にフタをせず、そのまま5~10分ほど放置してお湯の温度を少し下げます。
⑤5~10分経過したら、わらびを鍋に入れます。わらびがお湯の中に全部浸かるようにして下さい。
わらびの量が多くて、お湯からはみ出してしまう場合には落しフタなどを載せておくようにします。そのまま、6~8時間ほど(お好みの柔らかさになれば完成)放置しておきます。
⑥アク抜きが終わったら、鍋の水を捨てて、一旦新しい水と差し替えます。
そして、そのままわらびを水に晒したまま一晩置きます。(これは、わらびに浸透した重曹を抜くためと、⑤の段階で抜け切れていないアクを抜くための手順です)すると水の色が緑色になります。
⑦わらびを軽く水洗いして完成です。そのまま、お浸しにしたりして頂けます。この時点でわらびには十分火が通っていますので、食べる際に再度加熱する必要はありません。
わらびのあく抜きを小麦粉で行う方法
重曹が無い場合でも、御家庭にある「小麦粉」と「塩」を使用してわらびのアク抜きをすることが出来ます。
小麦粉がわらびのアクを吸着するので、重曹でアク抜きするよりも短時間でアク抜きすることが出来ます。その方法をご紹介します。
小麦粉を使ったわらびのあく抜き方法
【用意するもの】
・わらび(できるだけ新鮮なもの)
・水(わらび100gの場合、800ccの水を鍋に入れておきます)
・小麦粉(わらび100gに対して大さじ3杯)
・塩(わらび100gに対して小さじ1杯)
【あく抜き方法】
①わらびの先端と根本の余分な箇所を包丁で切り落としてから軽く水洗いします。
②鍋にわらびの重量に応じた水を入れ、小麦粉と塩もわらびの重量に合わせた量を入れます。火に掛ける前に鍋をよくかき混ぜておきます。
③鍋を火にかけます。小麦粉が入っているので焦げ付きやすいので、「中火」で加熱します。沸騰したら一旦火を止めてからわらびを入れます。そして弱火で4~5分間煮ます。
④最後に水を入れ替えて30分間放置しておけばわらびのアク抜きの完成です。
わらびのあく抜きを米のとぎ汁で行う方法
お米のとぎ汁でもわらびのアク抜きをすることが可能です。
とぎ汁を使ったわらびのあく抜き方法
【用意するもの】
・わらび
・お米のとぎ汁(出来るだけ濃いものを使用します。なお、米ぬかがあれば尚良いです)
【あく抜き方法】
①とぎ汁を鍋に入れて沸騰させます。
②沸騰したら火を止めてからわらびを入れます。(重曹の場合と異なり、お湯は冷まさず、わらびを直ぐ入れます。)そして、6~8時間ほど(お好みの柔らかさになれば完成)放置します。
③最後に、水を入れ替えて再度6~8時間ほど水に晒して完成です。
まとめ
わらびのあく抜きは一般的に重曹がよく知られていますが、小麦粉と塩で出来るということを最近知りました。
重曹の場合と比較するとスピーディーにあく抜き出来るのが利点です。
仕上がり具合の好みの問題もあるかと思いますが、わらびを買って直ぐに食べられますのでおすすめの調理法だと思います。参考にして頂ければと思います。