冬の車の運転ではスタッドレスタイヤが必需品です。
積雪がほとんどない地域であっても最低気温が0度近くなる場合であればスタッドレスタイヤは必要になります。
理由は積雪は余りないかもしれませんが道路の表面の水分が凍結してしまう事もあるからです。
一般タイヤとスタッドレスタイヤはゴムの硬さが違うのです。ゴムが柔らかいということはそれだけグリップ力も高まります。そういった意味でも積雪がほとんどない地域であっても、気温が氷点下まで下がる場所であればスタッドレスタイヤが必要なのです。
ところで、スタッドレスタイヤはどのくらいまで使用できるのか?と思っている人は多いと思います。
スタッドレスタイヤは一般のラジアルタイヤと比較すると2割~3割ほど価格が高いので出費の関係から考えても適切な交換時期というのは知りたいところですよね。
スタッドレスタイヤの交換時期を知るためには、まず最初に自分が使用しているスタッドレスタイヤの製造年月日を知る必要があります。
どこを見ればいいかといいますと、スタッドレスタイヤの側面(片側のみ)のリムに近い箇所に、タイヤのサイズを表示している185/65/14とは違ってこのような表示形式で表示されています。
アルファベットと数字から成るタイヤ上に凹んだ文字があります。
◯◯1214
このように表示されています。◯◯の部分はアルファベットです。
この数字の方に着目します。
最初の12という意味は12週目に製造されたという意味です。
そして、14というのは2014年に製造されたという意味です。
つまり1214と刻印されているスタッドレスタイヤは2014年の12週目に製造されたということになります。
12週目というと7×12=84日目当りということになり3月下旬に製造されたということになりますね。
これでスタッドレスタイヤの製造年月日を知る方法は理解して頂けたと思います。
そこで本題のスタッドレスタイヤはいつごろ履き替えればいいのか?という疑問に移っていきましょう。
多くのメーカーサイドののコメントでは大体5年をメドにしているようです。
タイヤの摩耗でスリップサインが出た場合交換するのは当たり前として、年間走行距離数が少なく、タイヤの溝も深い場合はつい安心して7年、8年と乗り続ける人もいるようですがそれは間違った考え方です。
なぜスタッドレスタイヤのメーカーがスタッドレスタイヤの交換目安時期を使用開始から5年としているのか?
これには理由があります。ゴムの劣化が進み、本来期待できるであろうスタッドレスタイヤの排水性および雪上でのグリップ力が製造年から5年すると衰えると判断されたからだと思われます。
ここで注意が必要な事があります。
使用開始から5年が目処ではなく、製造年から5年が交換目安と言われているところです。
スタッドレスタイヤは使用しようが倉庫で保管していようが酸化により劣化し年々ゴムは硬くなっていきます。
ですからスタッドレスタイヤを購入する際は先ほど説明したタイヤの製造年月日を自分で確認して、最近製造されたタイヤかどうか確認した上で購入することをお薦めします。
タイヤ販売店では売れ残りのゴムの劣化した古いタイヤを安く販売している所もあるかもしれませんが、製造年月日を確認出来ればそのようなタイヤをつかまされるリスクを減らすことが出来ます。
これからスタッドレスタイヤを購入する方の参考になれば幸いです。